
アメリカのレビット大統領報道官が、日本のコメに対する関税が700%に及ぶと批判しましたが、日本のミニマムアクセス制度には言及せず、関税率の根拠も示していないため、日米間の貿易交渉に影響を与える可能性があります。
報道の詳細
日本のコメ関税とミニマムアクセスの実態
高関税批判の背景にある日米の認識のズレ
日本は、一定量のコメを無税で輸入する「ミニマムアクセス」の制度を採用しており、米国を含む各国から年77万トンのコメを関税ゼロで受け入れています。
一方で、この枠を超えた輸入米には1キロ当たり341円の従量税を課しており、2005年のWTO交渉時には、これを基に関税率を778%と試算したことがありました。
しかし、その後の国際価格の変動によって、実際の関税率は大きく変動しており、日本政府関係者は「現在は大幅に低下している」と指摘しています。
レビット報道官はこの「参考数値」を元に700%という数字を用いた可能性がありますが、実際の関税体系を考慮しない発言であり、日本側の認識と大きく食い違っています。
ネット上の反応
Xユーザーからは以下のような意見が寄せられています。
アメリカの国内米生産量が800万トン前後で、国内消費量が700万トン。余力が100万トンあるかないかで、輸出って大丈夫なんですかね。むしろ、安定して供給してくるかどうか不安。
— たいしょう(since1993) (@taisyo39) March 12, 2025
アメリカのお米は普通に美味しいから無条件で輸入してくれ。スーパーに米は無いし、備蓄米出たところで高止まりは変わらない。日本の農家はもっと輸出したいみたいだから、同じようにアメリカ米をもっと輸入すれば良い。
— Center Right ⭐️ (@realpatriotjpn) March 12, 2025
一番最初に具体的に出してきたのが米って分かりやすいな
— KAZ NAKAGAWA (@kazzbadgroove) March 12, 2025
国内米の価格をワザと高騰させて安いアメリカ米を輸入しやすくするためやったんか
何年も前から決まってたんやろな
アメリカ国内の和食店及び日本米を使ってる所に大打撃やん
— たかちょ寒山拾得に憧れる (@s_79tk2) March 12, 2025
アメリカあほなんかな?想像力ないん?
国産米が高騰して贅沢品と化した今日、国産米を特別視して優遇するのはおかしいと思う…
— warawarajo (@warawarajo73137) March 12, 2025
今後の貿易関係への影響
日本の農産物が相互関税の対象となる可能性
米国は貿易相手国が高率の関税を課している場合、同様の関税を発動する「相互関税」を検討しています。
今回の発言をきっかけに、日本のコメや牛肉、乳製品などがターゲットにされる可能性もあり、日米間の貿易摩擦が激化する懸念もあります。
今後、日本政府は米国側に対して正確な情報を伝え、誤解を解く努力が求められると同時に、貿易交渉の行方にも注目が集まりそうです。
(文=Share News Japan編集部)
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