党会合の石破茂首相の発言に、東ちづるさん「『国家のためには』とおっしゃいますが、国民が耐え忍んで成立する国家というものがわかりません」

自民党の石破茂首相が「国家のためには、受けないことでもやらなければならない」と発言したことに対し、俳優で社会活動家の東ちづるさんがXで「国家のために国民が耐え忍ぶ必要はない」と疑問を呈しました。

この発言には、ネット上でも賛否の声が広がっています。

国家と国民の関係を巡る議論

石破首相の発言の意図

石破首相の発言は、政治家や国民が国のために時には困難な決断を受け入れるべきだという考えを示したものと考えられます。国家運営において、短期的には不人気でも、長期的に国益につながる政策を実行する必要があるという立場です。しかし、この「受けないことでもやらなければならない」という表現が、「国民に苦難を強いることを正当化するのでは」と受け取られ、批判を招いています。

東ちづるさんの反論と市民の視点

東さんは「国家とは政治的共同体であり、国民が安心して幸せを追求できる場であるべきだ」とし、国民に負担を強いる国家観に疑問を呈しました。彼女の意見に対し、「政治は国民のためにあるべき」という共感の声がある一方で、「時には国のために厳しい選択も必要」という石破首相の考えに理解を示す意見もあります。

話題のポスト

「国家のためには」とおっしゃいますが、国民が耐え忍んで成立する国家というものがわかりません。
国家とは統治組織をもつ政治的共同体ですから、日本に暮らす私たちが安心して個々の幸せを追求できる「国民の家」というイメージでしたら想像できます。 https://t.co/zeCFo9B39e

— 東ちづる／HOLLY’S GOLF MARKET ／Get in touch (@ChizuruA1) March 9, 2025

ネット上の反応

Xユーザーからは以下のような意見が寄せられています。

確かに、国家とは単なる統治機構や抽象的な存在ではなく、国民一人ひとりが生活し、幸せを追求する場であるべきだという視点は、多くの人にとって自然なものです。「国民の家」という表現は、国家が国民を支え、安心して暮らせる基盤を提供する役割を担うべきですね🤔🙇🏼‍♀️

— マサミ (@masami777777) March 9, 2025

日本学術会議の法人化について、学術は国家に奉仕するのが当たり前という意見を読みましたが、学術とは、その時々の権力に奉仕するものではなく、どうしたら広く国民に幸福をもたらすことができるかを追求するものですよね。

— ホトケノザ (@Kuroshiba729) March 9, 2025

国家が先にあるのではなく、人間、個々人が集まっての国です。国民の家。同意です。

— Fumiko Nakabachi (@FumikoNakabachi) March 9, 2025

おっしゃる通りですね。

— 鳥井 遠 (@orion0830) March 9, 2025

国家だ！国家だ！と大騒ぎして失敗したのはなんだったんですかね？

— Sasa (@shonansasa) March 9, 2025

今後の課題と社会の視点

政府の説明責任と国民の理解

政治においては、困難な政策を実施することも避けられませんが、その際に政府が国民に納得のいく説明をすることが重要です。「国のため」と言うだけではなく、どのようなビジョンのもとで、どのようなメリット・デメリットがあるのかを明確に伝え、国民との対話を深める必要があります。

国民の幸福と国家のあり方

国家は国民の幸福を実現するために存在するものか、それとも国の維持・発展のために国民が一定の負担を負うべきか。この根本的な問題について、今回の議論を機に、より多くの人が考えるきっかけになるかもしれません。今後の政治の方向性としても、「国家優先か、国民優先か」というテーマは引き続き議論されるべき課題となりそうです。

（文＝Share News Japan編集部）