国際刑事裁判所、フィリピン・ドゥテルテ前大統領に逮捕状を発行

フィリピンのドゥテルテ前大統領に対し、国際刑事裁判所(ICC)が「麻薬戦争」に関連する人道に対する罪で逮捕状を発行したと報じられ、国際的な注目が集まっています。

報道の詳細

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ドゥテルテ前大統領とICCの関係

フィリピンの麻薬戦争とは

ドゥテルテ氏は2016年にフィリピン大統領に就任し、強硬な麻薬対策を推し進めました。この「麻薬戦争」では、警察や自警団による超法規的殺害が多数発生し、人権団体や国際社会から厳しく批判されてきました。フィリピン政府の発表では、麻薬取り締まりの過程で数千人が死亡したとされていますが、実際の犠牲者はそれを大きく上回る可能性があると指摘されています。

フィリピン政府の対応とICC脱退

ICCは2018年にこの件に関する予備調査を開始しましたが、ドゥテルテ政権は強く反発し、翌2019年にフィリピンはICCから正式に脱退しました。しかし、ICCはフィリピンの脱退後も管轄権を有すると判断し、捜査を継続していました。今回の逮捕状発行は、長年にわたる調査の結果と考えられます。

ネット上の反応

Xユーザーからは以下のような意見が寄せられています。

今後の展開と国際社会の反応

逮捕の実現可能性

ドゥテルテ氏の逮捕には、フィリピン政府の協力が不可欠です。フィリピン政府はICCを正式には認めていませんが、国際刑事警察機構(ICPO)を通じた逮捕要請には応じる義務があると政府高官が発言しています。しかし、ドゥテルテ氏の支持者や軍・警察内の影響力を考えると、逮捕がすぐに実行されるかどうかは不透明です。

国際社会の反応とフィリピンの政治情勢

ICCの決定を受け、欧米諸国や人権団体は歓迎の意を示す一方で、フィリピン国内では意見が分かれています。ドゥテルテ氏は根強い支持を誇り、娘のサラ副大統領も影響力を持っています。今回の逮捕状発行が、フィリピンの政治情勢にどのような影響を与えるのか、今後の展開が注目されます。

(文=Share News Japan編集部)


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