「恵方巻き」、今年も大量に売れ残る…

節分の時期恒例となった「恵方巻き」。しかし、大量に売れ残り、値引きされる現状に疑問を投げかける声がSNSで話題になっています。

X(旧Twitter)ユーザー「トマトには砂糖かける派」(@tomato_sugar217)氏は、2月の節分の夜にスーパーで撮影した動画を投稿しました。

  • 「これから当直なので夜食を買うためにスーパーに寄ったんだけど、これ全部恵方巻き!しかもこの時間帯なので全てに半額シールが貼られている。恵方巻きって本当に必要?」

投稿された動画には、スーパーの陳列棚いっぱいに並べられた恵方巻きが、すべて半額になっている光景が映し出されています。この様子に対し、「こんなに余るなら、そもそも必要なのか?」という疑問が投げかけられました。

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恵方巻きの「大量廃棄問題」—なぜ毎年繰り返されるのか?

① コンビニ・スーパーの「ノルマ販売」
恵方巻きは、全国のスーパーやコンビニで節分シーズンに大々的に販売されます。しかし、その販売方法には「店舗ごとに厳しい販売ノルマが課されている」という問題があります。従業員が自腹で買わされるケースや、大量に売れ残ることも珍しくありません。

② 予約販売の拡大も、解決には至らず
ここ数年、食品ロス削減のために「予約販売」を推奨する動きも見られます。実際に、大手スーパーでは「完全予約制」の導入を進めているところもあります。しかし、一部の店舗では依然として「売り場の華やかさ」を演出するために、大量に仕入れる傾向があり、結果として売れ残るケースが後を絶ちません。

③ 食品ロス削減の取り組みは十分か?
日本では年間約523万トンの食品ロスが発生しており、その中でも「売れ残りや規格外の商品」の廃棄が大きな問題になっています。恵方巻きの大量生産・廃棄は、その象徴的な例として毎年議論の的になっています。

ネット上の反応

ネットユーザーからは以下のような意見が寄せられています。

  • 「食っちゃったけど半額でGET」
  • 「これが原因で米騒動起こったんじゃね?」
  • 「マスコミが関西の一部地域の風趣を広め それに乗っかった国民とゴリ押しした小売店の末路」
  • 「ここ数十年、実は定価では買ったことがない」
  • 「普段の3倍買って帰り、奥様に「一人で全部喰えよ!全部だ!」とガン詰めされた」

「恵方巻き文化」のあり方を見直す時期?

恵方巻きの販売は、もともと関西地方の風習だったものを、コンビニ業界が全国に広めたものとされています。しかし、現在では「大量生産・大量廃棄」が社会問題となりつつあり、単なる「商戦」としての販売方法が問われています。

今後、恵方巻きを「適量販売」にするためには、完全予約制の拡大や販売数の厳格な管理が求められるでしょう。また、消費者側も「節分だからとりあえず買う」ではなく、本当に必要な分だけ購入する意識を持つことが、食品ロス削減につながるのではないでしょうか。

(文=Share News Japan編集部)


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