
京都市教育委員会は27日、市立小学校の給食調理員2人が、給食の余り食材を使用し、まかない料理を作っていたとして、減給(平均賃金の半日分)の懲戒処分を下したと発表しました。
調理員らは「廃棄するのはもったいない」「遅くまで働く教職員に提供したかった」と説明しています。
報道の詳細
廃棄か有効活用か? 給食の余りをめぐる議論
学校給食では食材の管理・廃棄が厳格に定められており、衛生管理上のリスクから私的利用は禁止されています。
しかし、食品ロスが社会問題となる中、今回のケースは「廃棄を避けるための善意」だったとも取れる側面があります。
特に学校現場では、教育活動を支える教職員の労働環境改善が求められており、長時間勤務の中で調理員が手作りの食事を提供していたことについて、「道徳的には理解できる」という意見も出ています。
一方で、学校の管理体制の甘さを指摘する声や、公的資産の私的利用という問題も無視できません。
今後、給食の余り食材を有効活用するルール作りが求められる可能性があります。
例えば、給食の余剰分を地域の子ども食堂やフードバンクと連携するなど、食品ロスを減らしつつ、衛生管理を徹底する仕組みの導入が議論されるかもしれません。
[add2]ネット上の反応
ネットユーザーからは以下のような意見が寄せられています。
- 「ルールは別として、もっと減給すべき者がいるだろう」
- 「厳しい処分だけどルールはルールだね…」
- 「えらい細かいとこまで気ぃ利きはるねんなぁ」
- 「誠意って何かね?」
- 「ただでさえお米が贅沢品になっているのに、時代に合わない通報と処分では?」
食品ロスと衛生管理のバランスをどう取るか
今回の件は、学校給食の食品ロス問題と衛生管理の厳格さがぶつかった事例と言えます。
調理員の「もったいない」という気持ちは理解できるものの、ルール違反であったことも事実です。
今後、食品ロスを減らしながら衛生管理を確保する仕組みの見直しが求められるかもしれません。
(文=Share News Japan編集部)
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