
法律YouTuberとしても知られる岡野タケシ弁護士が、自身のX(旧Twitter)で、「示談が成立したのに中居正広さんが引退に追い込まれるのはおかしい」という意見に対し、法的な観点から見解を示しました。
岡野弁護士は、「示談はあくまで法律的・金銭的な問題を解決するための手段であり、社会的な制裁や道義的な責任まで消えるわけではない」と説明し、多くの人が示談の意味を誤解していると指摘しました。
[add0]示談=「社会的責任の免除」ではない
投稿では、「示談の成立により、当事者間の法的・金銭的な紛争は解決されるが、それが社会的信用の回復や道義的責任の免除を意味するわけではない」と強調。
また、刑事事件のケースを例に挙げ、「被害者と示談が成立していても、裁判所が刑罰を科すことがある。企業における懲戒処分も同様で、示談成立は処分の軽減要因にはなるが、処分そのものを否定する理由にはならない」と説明しました。
[add2]中居正広さんのケースについて
岡野弁護士は、中居さんの状況についても言及し、「示談によって法的な問題が解決しても、タレントとしての社会的信用の失墜やスポンサー企業の信頼喪失、視聴者の失望といった側面は、示談金では解決できない」と述べました。
その上で、「『示談さえ成立すれば何でも許される』という考え方は、『お金で何でも解決できる』という発想に他ならない」と指摘し、社会全体として公正な判断を持つことが重要であると提言しました。
ネット上の反応
岡野弁護士の投稿に対し、ネットユーザーからは以下のような意見が寄せられています。
- 「まさにその通り。示談で法的には解決しても、社会的信用は別問題」
- 「示談=無罪放免ではないと改めて理解した」
- 「結局、芸能人はイメージ商売だから厳しい現実だな」
- 「お金で解決できない部分もあることを世間はよく理解すべき」
一方で、「示談を受け入れた被害者側も納得していたはずでは?」といった反対意見も散見され、示談の在り方について議論が続いています。
中居さんの一件をめぐり、示談の意味や影響について様々な意見が飛び交う中、岡野弁護士の解説は、法的な視点から多くの人に示談の本質を考える機会を提供しています。
今後も、中居さんの引退報道に関する議論は続くとみられ、社会全体として、法的責任と社会的責任の違いについて理解を深める必要がありそうです。
(文=Share News Japan編集部)
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守秘義務条項や口外禁止条項を設けて相手に「事件内容を拡散しない義務」を負わせることは可能です。ただ、そうした条項は当事者間(中居さん・X子さん)でしか効力を持たないため、例えば社内の知人や情報通が週刊誌にリークすることまで禁止することはできないんです。
(参考に)…
— 岡野タケシ弁護士【減税推進派】 (@takeshibengo) January 23, 2025
ネット上のコメント
・要は示談しても解決しないし守秘義務も無いから、被害者がその気になったら幾らでも蒸し返す事が出来るって事ですよね。
・示談の意味がよくわかりました。払った側が都合よく考えてるのかな。
・示談はあくまで民事上の行為という事ですね。刑事事件化を防ぐ効果までは本来及ばないという理解ですね。弁護士の先生が正確な解説を発信して下さるのが、本当に助かります。
・スッキリ言語化していただきありがとうございます。
・とても理解しやすい内容です、ありがとうございます。
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