【訃報】スズキ元会長・鈴木修氏が死去… 94歳

2024-12-27

自動車メーカー、スズキの会長や社長として40年以上にわたり経営を担い、同社を世界的なメーカーに成長させた鈴木修氏が25日、悪性リンパ腫のため94歳で亡くなりました。その圧倒的な経営手腕と革新的なリーダーシップに、多くの業界関係者やファンが惜しむ声を寄せています。

<鈴木修氏の功績>スズキを世界的メーカーに育てた半生

鈴木修氏は1958年にスズキに入社。2代目社長の娘婿として迎えられ、1978年に4代目社長に就任しました。その翌年には、当時の価格で50万円を切る軽自動車をヒットさせ、日本国内の自動車市場に新風を巻き起こしました。

さらに1983年には、他の日本メーカーに先駆けてインド市場に進出。現地生産をいち早く開始し、スズキをインド市場でトップシェアを誇るメーカーに成長させました。この戦略的な海外展開は、スズキのグローバルブランドとしての地位を確立する基盤となりました。

2000年に会長職に就任した後も、社長時代に約3000億円だった年間売上を3兆円を超える規模にまで拡大。2021年に相談役となるまで、常にスズキを率い続け、経営者としてのカリスマ性を発揮しました。

惜しむ声と鈴木氏の功績を称える声が多数

鈴木氏の訃報を受け、SNSでは多くの追悼の声が寄せられています。

●称賛の声
「スズキを軽自動車のトップブランド、そしてグローバル企業に育て上げた功績は計り知れない」

「インド市場にいち早く目をつけた戦略眼は驚異的。真のビジネスマンだった」

「50万円の軽自動車で日本中に夢を与えたカリスマ経営者。ご冥福をお祈りします」

●惜しむ声
「軽自動車を日常に根付かせたのは鈴木さんの功績。その存在がもういないのは悲しい」

「経営者としてだけでなく、スズキというブランドの象徴だった方。業界全体が喪失感に包まれている」

●一部で見られる指摘
「偉大な経営者だったけど、スズキのこれからはどうなるのか心配」

「彼の後を継ぐリーダーが同じビジョンを持っているかが課題だと思う」

革新と伝統の両立を実現した経営者

鈴木修氏は、ただ数字を伸ばすだけではなく、消費者目線での製品開発と市場開拓に注力し続けた点が特筆されます。50万円の軽自動車は単なる価格戦略ではなく、多くの家庭に「自動車を所有する」という選択肢を広げました。また、インド進出に見られるような大胆な決断力は、現在のスズキのグローバルな成功に繋がっています。

一方で、鈴木氏の経営スタイルは「カリスマ型」とも言われ、個人のリーダーシップに依存する部分が大きかったとも指摘されます。今後、スズキが彼の遺産をどのように発展させるかが注目されます。

鈴木修氏は、日本のみならず世界の自動車産業に多大な影響を与えた偉大な経営者でした。その功績と情熱は、スズキというブランドに深く刻まれています。彼の遺したビジョンと実績は、後世の経営者たちにとっても大きな指針となるでしょう。

多くの人々がその死を悼み、鈴木氏の業績を称えています。今後のスズキの発展が、彼の精神を引き継ぐ形で続いていくことを期待します。

（文＝Share News Japan編集部）