国民・玉木氏「石破内閣の薬価改定には失望」革新的医薬品の薬価引き下げ・新薬創出等加算の累積額控除の適用

国民民主党の玉木雄一郎代表が12月25日、自身のX(旧ツイッター)で石破内閣による薬価改定に対し厳しい批判を展開しました。玉木氏は「失望を禁じ得ない」と述べ、特に革新的医薬品の薬価引き下げルール拡大や、新薬創出等加算の累積額控除の適用に関する懸念を強調しました。

改定内容への指摘

玉木氏は投稿の中で、石破内閣の薬価改定が以下の問題を引き起こすと指摘しています。

●中間年改定の廃止が実現されなかった点
改革の進展を期待していた中間年改定の廃止が見送られたことで、政策が後退したと批判。

●革新的医薬品の薬価引き下げルールの拡大
特許期間中の新薬のうち43%の製品が価格引き下げの対象となり、企業の投資回収計画に大きな影響を与える可能性を指摘。

●新薬創出等加算の累積額控除の適用
これまで一度も適用されていないこのルールを導入することで、一部の製薬企業に数百億円規模の損失が発生する懸念を示しました。

さらに、厚生労働省が提案している「創薬支援基金」についても、「製薬企業から強制的に拠出金を集める法案」だと批判。その基金の運営トップに厚労省からの天下りが予想されることについても強く非難しました。

玉木氏の訴え

玉木氏は、「この改定では医薬品の安定供給やイノベーション推進のための環境整備は実現できない」と強調。現政権の薬価制度の改善に期待できないとした上で、「国民民主党が選挙を通じて議席を増やし、力をつけるしかない」と、支持拡大への決意を示しました。

ネット上の反応

玉木氏の投稿はネット上で広く共有され、賛否両論が寄せられています。

●支持する声
「確かに、医薬品の価格引き下げで企業が打撃を受ければ、創薬の未来が危うくなる」

「厚労省の天下りを批判する姿勢は評価したい」

「国民民主党にはこういう政策論争で存在感を示してほしい」

●批判的な声
「企業寄りの意見に聞こえる。国民負担軽減の視点が欠けているのでは?」

「製薬企業の利益保護が優先されすぎている気がする」

「与党批判だけではなく、具体的な対案を示してほしい」

薬価政策の課題と今後の展望

薬価改定は、国民の医療費負担軽減と医薬品イノベーションの両立を図る難しい政策分野です。今回の改定が、短期的なコスト削減を目指す一方で、長期的な創薬能力の低下を招くリスクがあるとの指摘は重く受け止めるべきでしょう。

玉木氏が示した「創薬支援基金」への懸念についても、製薬業界の自主性を損なう可能性や、天下り問題の再燃という課題が含まれています。こうした政策の設計には、透明性や公平性の確保が不可欠です。

一方で、医薬品価格の適正化は、多くの国民が求める課題でもあり、製薬業界寄りとの批判を受けないためには、国民民主党として具体的な代替案を提示し、医療費負担軽減の視点を補完する必要があります。


玉木氏の指摘は、日本の薬価政策が抱える構造的な課題を浮き彫りにしました。現政権の政策を批判するだけでなく、国民民主党がどのような具体策を提示し、国民の支持を得るかが今後の鍵となるでしょう。医療費負担の軽減と創薬環境の維持というバランスをいかに実現するか、広範な議論が求められます。

(文=Share News Japan編集部)

ネット上のコメント

真面目な話与党さんはこの調子で都議選や参院選を乗り切れると思ってるんだろうか?

この話製薬会社で働いてる人しかなかなかわかってもらえないかもしれないけど、もう日本の製薬会社は新薬開発する気も無くなるし海外の製薬会社も日本で開発する気なくなる。

薬価は国会の外で大きな議論になって無いけれども本当に深刻で本当に薬が無いって悲鳴沢山聞こえるけど、薬屋さんの悲鳴で国民に伝わってないんよね。

あのついでに、なんの役にもたってないのに、勤務医から従来の3倍の専門医審査料をぼったくる、専門医機構って天下り組織も、かなり悪質と思いますよ。そりゃ、勤務医やめて、開業医になるよなと。

石破内閣はする事なす事全てが売国奴。

歯科医師です。昨今の薬価が見合わないからか、製薬会社が薬品の製造を断念するなどで主に抗生剤などが入手困難になりつつあります。診療の点数などは下げていただいても現場の努力でカバーできますが、薬価の方の引き下げ薬品製造中止などの事態は極めて深刻な事態になります。

もうやばい…。日本が猛スピードで衰退している気がする…。一刻も早く退陣を!


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