アメリカ農務省、オオスズメバチの根絶を発表

ワシントン州農務省(WSDA)とアメリカ農務省(USDA)は2024年12月18日、オオスズメバチの根絶を公式に宣言しました。この外来種は2019年にアメリカで初めて確認されて以来、在来の花粉媒介者や農業、特に養蜂業にとって深刻な脅威とされてきました。

今回の発表は、政府と地域社会が連携して進めた駆除作戦の成功を示すものであり、侵略的外来種対策の新たなモデルケースとして注目されています。

参考:https://agr.wa.gov/about-wsda/news-and-media-relations/news-releases?article=41658

オオスズメバチとは?

オオスズメバチは日本を含むアジア諸国に生息する大型のスズメバチで、ミツバチの巣を短時間で全滅させるほどの攻撃力を持ち、その毒針は非常に危険です。アメリカでの確認以降、「ミツバチを絶滅させるハンター」として恐れられ、農業への影響や生態系への悪影響が懸念されていました。

根絶成功までの道のり

1.発見と危機感
オオスズメバチは2019年12月、ワシントン州で初めて確認されました。その後、州および連邦政府はこの外来種の拡散を防ぐため、地域社会と連携して大規模な駆除作戦を開始しました。

2.小型発信器で巣を追跡
2020年には、農務省がオオスズメバチに小型発信器を取り付け、巣の発見を目指す作戦を実行。この技術的アプローチにより、2020年10月に1つ、2021年には3つの巣を駆除することに成功しました。

3.地域住民の協力
全ての巣の発見は、地域住民からの通報がきっかけとなっており、住民参加型の監視システムが重要な役割を果たしました。特にワットコム郡では、住民による目撃情報が大きな成果に繋がりました。

4.継続的な監視
2021年以降、新たな巣や個体の発見はありませんでしたが、2024年まで州による監視活動が継続されました。10月に目撃情報がありましたが、正式確認には至りませんでした。これを受けて、WSDAは2024年12月に「根絶」を宣言しました。

賛辞と今後への期待

●賞賛の声
「政府と地域が一体となって成果を出した、素晴らしい事例!」

「駆除に成功したアメリカ、すごい。日本も外来種対策をもっと学ぶべき。」

「この技術力と地域協力の結晶は、他の外来種対策にも応用できそう。」

●懸念や警鐘
「再侵入の可能性があるなら、今後も警戒を緩めてはいけない。」

「日本からの荷物が侵入経路になったのなら、日本側も協力すべき。」

「根絶が本当なら良いけど、監視の手を緩めるとすぐに広がる危険がある。」

外来種対策のモデルケースとして

今回の成功は、侵略的外来種対策における政府と地域社会の連携の重要性を示す画期的な成果です。特に、小型発信器を使った科学的アプローチや住民通報の活用は、今後の外来種対策の模範となるでしょう。また、このような取り組みが効果を上げるためには、長期的な監視と警戒が不可欠です。

ただし、一度侵入を許した外来種が再び流入するリスクは避けられません。WSDAのスウェン・スピチガー氏が述べたように、今回の根絶を維持するためには、輸入品や物流ルートの監視を含む徹底した予防策が必要です。

この画期的な成果を踏まえ、アメリカだけでなく、日本を含む他国でも外来種対策の徹底が求められています。オオスズメバチに限らず、環境や農業を守るための国際的な連携が今後さらに重要になるでしょう。

(文=Share News Japan編集部)

ネット上のコメント

これエンドロールの後のCパートで生き残ったやつの羽音とか卵から孵化する描写があって続編できるやつだっ!!

まだ潜んでいそうな感じもしますが🐝

実は生き残った女王蜂がいて、殺虫剤に耐性を持つスーパーホーネットを産み出していたり…

これは「完」ではなく「続」の予感がw

と思いきや!?

よかったねぇ

やっぱアメリカ農務省は凄い


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