韓国の人気ロックバンド「紫雨林(ジャウリム)」のボーカル、キム・ユナさんが2024年2月に東京でコンサートを開催すると発表しました。しかし、彼女が過去に福島第一原発の処理水放出に反対する立場を示していたことから、韓国国内で批判の声が上がっています。
過去の発言と批判の背景
キム・ユナさんは2023年9月、福島第一原発の処理水放出が始まった際、インスタグラムで映画『ブレードランナー』のディストピア的世界観を引き合いに出し、「放射能の雨がやまず、日も当たらない」と放射性物質への懸念を表明。また、「RIP地球」というメッセージも投稿し、処理水放出に反対する姿勢を鮮明にしていました。
しかし、その後日本での公演が発表されると、韓国国内の一部では批判の声が噴出。元国会議員のチョン・ヨオク(田麗玉)氏はブログで「『紫雨林』ではなく『放射林』と改名すべきでは?」と揶揄し、「地獄と呼んだ場所で金儲けをするのか」と非難しました。
ネットの反応
●韓国国内
・批判的な声
「処理水放出を批判していたのに、日本で公演するのは矛盾だ」
「日本で日本語の歌を歌うのか? 言動が一致していない」
「放射能を連想させる投稿をしておいて、日本公演は不適切」
・擁護的な声
「アーティストとして活動の場を広げるのは当然のこと」
「音楽と政治を分けて考えるべき。ユナの自由だ」
「日本のファンを大事にしているだけ。政治利用するのはおかしい」
●日本国内
・歓迎の声
「キム・ユナのボーカル力は圧倒的。日本で見られるのが楽しみ」
「彼女の音楽に触れられる機会を作ってくれてありがとう」
「過去の発言は別に気にしない。音楽を楽しむだけだ」
・慎重な声
「日本で活動するなら、過去の発言に対する説明があってもいいのでは」
「処理水の問題を感情的に批判しておいて日本公演は違和感がある」
音楽と政治の交差点
キム・ユナさんの日本公演に対する批判の背景には、音楽活動と政治的発言が交錯する難しさがあると言えます。彼女の発言は処理水問題への不安を表明したもので、韓国国内で多くの共感を得ましたが、今回の公演発表によりその一貫性が問われています。
アーティストとして、国を越えた交流や文化の共有は意義深い一方、過去の政治的発言が原因で活動の自由を制約されるべきではないという声もあります。
キム・ユナさんの音楽には、政治的なメッセージだけでなく普遍的なテーマも多く含まれており、ファンにとってはそれが魅力の一つです。しかし、今後は発言と行動の整合性を意識し、双方の理解を得るための努力が求められるでしょう。
キム・ユナさんの日本公演は、音楽を愛するファンにとって待望のイベントである一方、過去の発言との矛盾を指摘される事態となっています。これを機に、アーティストが政治的発言を行う際の影響や責任についても議論が広がるかもしれません。
来年2月のコンサートが成功裏に終わることで、両国のファンに新たな交流の架け橋が築かれることを期待します。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・だから信頼されない
・聞きたいならば止めはしない 自分は行かない
・だれ???
・だから何で来るの
・へえ〜 日本人で行く人達いるのかな
・新しい大統領はまだかよ
・観に行く人達がいるんだから仕方無い
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