年金定期便を受け取った投稿者が、自身の納付額と将来受け取る金額を比較して「これではマイナスになるのでは?」と疑問を呈したポストがSNS上で注目を集めています。この投稿には、多くの共感や議論が寄せられ、年金制度の仕組みやその透明性に対する疑問の声が広がっています。
投稿の概要
投稿者は、厚生労働省から送付された年金定期便を基に、自分がこれまで納付した年金保険料の総額を計算。その結果、約1131万円と記載されているものの、実際には事業者負担分を含めると約2262万円となると指摘しています。
さらに、将来的に受け取れるとされる金額を計算すると、年間106万円、20年分で約2120万円にしかならないことから、「支払った額よりも少ない。これはマイナスではないか?」と疑問を呈しています。
ネットの反応
この投稿は、すでに多くのユーザーにシェアされ、「私も同じ疑問を抱いた」という声や、「年金制度についてもっと詳しい説明が必要だ」という意見が相次いでいます。以下、ネット上での主な意見をまとめました。
●「そもそも制度の透明性が足りない」
一部のユーザーは、年金制度が複雑すぎて、支払いと受け取りのバランスが分かりにくいと指摘。「どれだけ払って、どれだけもらえるか明確に示してほしい」という声が多く見られました。
●「事業者負担分も含めるべきでは?」
投稿者が指摘した「事業者負担分」についても多くの意見があり、「確かに個人の負担分だけを見せられても全体像が分からない。事業者負担分も含めて計算するのが公平ではないか」という意見が寄せられました。
●「制度の持続性が不安」
「少子高齢化で年金制度が持続可能かどうか不安だ」という意見も。若い世代からは「自分たちが受け取れる頃には、さらに条件が悪くなっているのでは」との懸念が広がっています。
●「老後の収入源は年金だけではない」
一方で、「年金だけに頼らず、資産運用や貯蓄を考えるべきだ」と現実的な意見を述べるユーザーもいました。「制度の問題を指摘するのは大切だが、同時に個人での対策も必要だ」とする声も目立ちました。
今回の投稿を通じて浮かび上がったのは、多くの国民が年金制度の仕組みやその計算方法に疑問を抱いているという現実です。年金定期便の情報は、確かに基本的な内容は記載されていますが、事業者負担分を含めた「実際に支払われている金額」と「将来受け取れる金額」の全体像を見せる形にはなっていません。
また、年金は「社会保険制度」であり、単純な貯蓄や保険商品とは異なる性質を持っています。現役世代が支払った保険料が、現在の高齢者の年金に充てられる「世代間扶養」の仕組みで成り立っているため、個人単位で損得を判断するのが難しいという特徴があります。しかし、その仕組みをもっと分かりやすく説明する努力が行政に求められているのではないでしょうか。
年金制度に対する疑問は、少子高齢化や社会保障費の増加が続く中でますます増えています。今回の投稿は、多くの人が持つ「年金って本当に大丈夫?」という不安を可視化したものと言えるでしょう。
年金制度の信頼性を高めるためには、透明性のある情報提供と、制度の持続可能性を確保するための具体的な議論が欠かせません。国民が安心して老後を迎えられる社会を実現するために、今後の政策の行方が注目されます。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・良いところに目をつけられましたね。たしかにそうです。事業者が負担した分はどこに消えたんだろう。
・厚生年金は100歳超えて生きないと損する金融商品。これを国が強制しているという地獄…
・公的年金って複雑でわけわかりません
・インフレが進んで当時の価値より下がっているのにそれでも足りてないとか明るい未来が見えない
・年金は、国がやる詐欺です 払い損です。
・これ酷いよね。「自分の払った分がこれだけだからお得でしょ?」って見せたいのがまた😠
・過去の納付金は当時の老人の年金に使われてるので、どこにも残ってないですね。自分が受け取りたければ、その時の若者と企業にしっかり払って頂くように言う方が合理的かな。
\\SNSで記事をシェア//
Xでシェアニュースを
Follow sharenewsjapan1