「103万円の壁」の引き上げをめぐる自民・公明・国民民主3党の協議が難航し、国民民主党の榛葉賀津也幹事長が12月18日、記者団の前で自民党の対応を厳しく批判しました。「財務省の論理ではなく、国民の生活に寄り添った政治をするべき」と強調し、国民民主党の怒りと失望を露わにしました。
榛葉幹事長:「ゼロ回答で交渉決裂、国民が怒っている」
榛葉幹事長は会見で、自民党の対応について「誠意のないゼロ回答。話にならない」と切り捨てました。協議が決裂した理由について、「自民党が国民の生活ではなく財務省の論理を優先している」と指摘。特に国民民主党の古川元久税調会長が「温厚な彼が怒るほど、自民党側の対応がひどかった」と述べ、現場での失望感を滲ませました。
榛葉幹事長は、「国民民主党は自民党と戦っているのではなく、税金を払っている国民のために行動している」とし、「国民が苦しい生活を送る中、政治が寄り添わない姿勢が明らかになった」と強調しました。
103万円の壁問題
「103万円の壁」とは、所得税がかかり始める年収基準のことで、多くの人がその基準を超えないよう働く時間を調整する結果となり、労働意欲を阻害するとされてきました。自民・公明両党は、この基準を123万円に引き上げることで合意しましたが、国民民主党はさらなる引き上げを求め、178万円を提案。しかし、自民党側からは「ゼロ回答」が返されたといいます。
榛葉幹事長は、「この問題はただの政治の駆け引きではなく、国民の生活を直接改善するチャンスだ」と語り、引き上げ幅をめぐる協議の重要性を訴えました。
国民の怒りと期待
榛葉幹事長の発言はネット上でも大きな反響を呼びました。一部ではその強い主張を支持する声が上がっています。
「これほど国民の声を代弁してくれる政治家がいたなんて驚いた。榛葉幹事長、頑張ってほしい。」
「103万円の壁は時代遅れ。この壁を壊さないと日本の経済は前に進めない。」
「財務省の論理に従う自民党の姿勢にがっかり。誰のための政治をしているのか?」
一方で、現実的な限界を指摘する声も見られました。
「国民民主党の言い分も分かるけど、財源問題が解決しない限り、大幅な引き上げは難しいのでは?」
「自民党が動かないのも問題だけど、国民民主党も結局は交渉を放棄した形になってしまったのでは?」
国民のための政治を問われる岐路
今回の協議決裂は、「国民の生活を支える政治」が実現できるかどうかを問う重要な局面を浮き彫りにしました。103万円の壁は、多くの働き手にとって労働時間を調整せざるを得ない現実を強いており、引き上げの議論は日本の労働環境全体を見直す契機となるべきです。
しかし、自民党側の「ゼロ回答」という対応は、国民が抱える生活の苦しさに対する理解を欠いたものであり、政治への信頼を損ねる結果となる可能性があります。また、国民民主党の強硬な態度は一定の支持を集める一方で、「具体的な妥協案を模索する努力が足りない」との批判も免れないでしょう。
榛葉幹事長は、「このままでは本予算に賛成するのはとても無理」と述べ、自民党側に再交渉の意思を示すよう促しました。来年の参議院選挙も控える中、自民党が国民の信頼を取り戻すためにどのような判断を下すのか、注目されます。
政治は国民のためにあるべきものです。今回の決裂を単なる対立ではなく、「生活者目線の政治」実現への転機とするためには、各党のさらなる真摯な取り組みが求められています。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・榛葉さん相当言葉マイルドにしてるね。本当に素晴らしい政治家だと思う
・国民民主党において玉木雄一郎はブレーキ、榛葉賀津也はアクセルです。そのブレーキを、財務省とカスゴミ…もとい、マスゴミは潰したのです。
・ここまで舐め腐ってるからどうしようもないですね
・冷静に言って、許しませんね。自公は、どうしようもない人達の集まりですね。
・榛葉さん、良い語りですね。心がこもってて、我々一般庶民に寄り添っている感じがします。
・榛葉さんかっこいいーー🥺推せる、、、!
・榛葉さんの怒り、古川さんの怒り、ほんとごもっともです。怒ってます。国民をバカにしてるのか、と思いました。
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