秋田県の佐竹敬久知事が17日の県議会予算特別委員会で、クマ対策について「ドローンで小さい爆発物を落とし、クマに食べさせて腹の中で起爆させる」と述べた発言が波紋を広げています。
さらに、苦情の電話対応についても「相手を威嚇し、『お前のところにクマを送るから住所を教えろ』と言う」と語り、ネット上で大きな反響を呼んでいます。
「腹の中で起爆」発言の背景
佐竹知事の発言は、秋田市内のスーパーに侵入したクマが駆除された際に寄せられた苦情対応に関連したものです。
県によると、駆除後に56件の意見が寄せられ、そのうち24件が「殺処分反対」の意見だったとのことです。
市街地や建物内での駆除の難しさを指摘した知事は、効率的な駆除手段として「爆発物を使う」という極端なアイデアを提示しました。
「リモートで(クマの)腹の中で起爆させる」と語ったこの発言は、冗談交じりの可能性があるものの、命に関わる動物への対応として倫理的な問題が指摘されています。
「過激すぎる」「冗談でも言ってはいけない」
この発言に対し、SNSやネット掲示板では多くの意見が飛び交っています。
批判的な意見
「いくら冗談でも動物の腹の中で爆発なんて言っていいのか?」
「倫理的に過激すぎる。知事の立場で軽率な発言だ」
「殺処分反対派の声に苛立っているのかもしれないが、発言が過激化している」
一方で理解を示す声も
「クマ被害が深刻なのは事実。冗談だろうけど、それくらい追い詰められているのでは」
「批判されるが、被害に遭っている地域住民の恐怖も考えるべきだ」
「クマ対策の現実的な方法を真剣に議論すべきタイミングだ」
また、「ドローンと爆発物」という非現実的な発想についても議論が分かれました。
「テクノロジーを駆使した駆除方法を模索するのは良いが、方向性がズレている」
「もっと安全かつ人道的な対策を考えられないのか?」
「威嚇して電話を切らせる」異例の姿勢
さらに、知事は駆除に反対する苦情の電話対応についても「完全に相手を威嚇する。『クマを送るから住所を教えろ』と言えば相手は電話を切る」と述べ、異例の対応を示しました。
この発言に対しても、賛否が分かれています。
「苦情への対応として適切ではない。冷静な説明が必要だ」
「気持ちは分かる。クマ被害の深刻さを分かっていない人が多すぎる」
「役所が感情的になってどうする。住民との対話が大切では?」
被害の深刻さと倫理的対応のバランスが必要
秋田県ではクマによる人身被害や市街地への出没が相次いでおり、地元住民の不安は深刻です。
その一方で、過激な発言や倫理に反する対応は、県政への信頼を損ないかねません。
知事の発言は、問題の深刻さを伝えたかった意図もあると考えられますが、公共の立場としては慎重さが求められます。
今後、クマ対策には、科学的・技術的なアプローチとともに、地域住民や自然保護団体との対話を通じた理解と協力が不可欠です。
命を守るための駆除が必要な場合でも、その方法が倫理的であることが求められるでしょう。
佐竹知事の発言が注目を浴びる中、秋田県としてどのような具体的なクマ対策が示されるのかが焦点となります。
地域住民の安全を守りつつ、動物との共生をどう実現するか――現実的な解決策が急務です。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・ドローンから毒霧噴射のが確実じゃないかな
・まず熊が食べるって前提で話してるのが面白い。俺は食べないと思うなー
・駆除するコトばっかり考えないで、メガソーラーを排除して自然保護区にしてくださいー
・わざわざ爆発させるの?危ないじゃんよw
・秋田県知事だからいえる言葉 県民も批判するのは少ないと思う。
・おそらく設置する前に途中で爆発したら、運んでる人が大事故になるので、やめたほうがいいですね
・食べたものをそういう物に変える能力者がいれば可能かもしれん
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