SNSプラットフォーム「X」(旧Twitter)での広告表示について、「自分の行動と関係のない広告が多い」との声が広がっています。
特にエ◯広告が頻繁に表示される現象に困惑するユーザーの投稿が話題となり、広告の仕組みに詳しい専門家による解説も注目を集めています。
エ◯広告と不一致な広告表示
BWTTさん(@BoyWithTheThorn)は、自身のタイムラインにエ◯広告が多数表示される現象について、「それはエ◯サイトを見ているからでは?」という周囲の指摘を受け、一度は納得しました。
しかし、エ◯広告以外にも「在宅介護」「仮想通貨」「カードローン」「冷凍宅配食」「ホストクラブ」など、全く検索した覚えのない広告が流れてくることに疑問を呈しました。
この投稿には、「自分も心当たりのない広告ばかり表示される」といった共感の声が多数寄せられ、Xの広告表示アルゴリズムについて関心が集まりました。
エ◯広告は「収益性が高い」
広告業界の専門家である神吉博士さん(@K_TRPGonly)は、エ◯広告が頻繁に表示される理由を次のように解説しました。
閲覧履歴を使った広告配信は過去の話
「エ◯サイトを見ているからエ◯広告が流れる」という説は、約10年前の知識であり、現在ではユーザーの行動データ利用に制限が設けられています。そのため、特定の閲覧履歴に基づく広告配信は減少しています。
エ◯広告の収益性の高さ
エ◯広告はユーザーの年齢や性別、趣味に関わらず、クリックされる可能性が高いため、他の広告よりも収益性が高いとされています。そのため、プラットフォームや広告代理店が「とりあえずエ◯広告を流す」という選択をしがちなのが現状です。
広告枠の問題
攻略サイトや特定のウェブサイトでエ◯広告が流れる現象についても、サイト自体の内容は関係なく、広告代理店が収益性の高いエ◯広告を選択して配信しているためです。ユーザーの行動やサイトの性質とは無関係に、収益性優先で配信される仕組みがあるといいます。
ネットの反応
この問題に対して、SNSでは多くの意見が飛び交っています。
「自分が見たサイトのせいじゃなかったんだ、ちょっと安心」
「広告業界って結局クリック率しか考えてないの?」
「エ◯広告以外も心当たりないものばかり流れてくるの、ずっと疑問だった」
「広告業界がこれなら、ユーザーが広告に嫌気が差すのも当然」
一方で、「エ◯広告をクリックする人がいる限り、この状況は変わらないのでは?」という現実的な指摘もありました。
Xでの広告表示に関する問題は、収益を最優先とする広告配信の構造的な課題を浮き彫りにしています。ユーザーの興味や行動に基づかない広告が氾濫する状況は、プラットフォームの信頼性を低下させる一因ともなり得ます。
一方で、広告の収益モデルがプラットフォーム運営を支えているのも事実です。これを改善するには、広告主やプラットフォームが収益性だけでなく、ユーザー体験や広告の適正配信にも配慮する必要があります。
エ◯広告が支配的な現在の状況を打破するためには、ユーザー、広告主、プラットフォームが協力して、健全で効果的な広告配信の仕組みを模索する必要があるでしょう。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・冷凍宅配食は正直ちょっと気になる
・広告を嫌い過ぎた結果ターゲッティングが出来なくなり一番成績が良いエロ広告をとりあえず表示→更に広告が見られなくなり稼げないエロ広告以外が撤退していくという地獄のループ
・年齢と性別でピックアップされてます!らしいが……本当に?と疑わざるをえないもんばかり。
・TwitterもYouTubeも、もう少しマトモなCMとターゲティングだったらちゃんと見てあげるのに
・今は葬儀の広告が多くなってきたな
・最近カードローン広告のこじつけが酷くね?あとtemuうぜえ
・時々妻が横からスマホを覗き込んであらぬ疑いをかけるが重大なプライバシーの侵害だと思うなど
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