コロナ禍で消えた「役員接待クリスマス会」復活の兆し――銀行員幹事に課される過酷な現実
コロナ禍で多くの企業文化が見直されました。その中で「良い変化」として挙げられるのが、年末恒例の「忘年会」や「クリスマス会」の縮小や廃止です。
特に、銀行業界で恒例行事だった役員を招いたクリスマスパーティが消えたことで、幹事を任される銀行員たちにとっては大きな安堵となりました。しかし、最近になってこの「クリスマス会」を復活させようとする動きが見られるとの声も上がっています。
この話題については、SNSでも注目が集まっており、「たまちゃん2@銀行@tamachanbank2」さんの投稿が大きな反響を呼んでいます。同氏は、かつて銀行で行われていたクリスマス会の準備や進行の過酷さを詳細に語り、同時にその復活に対する懸念を記しています。
コロナ禍で唯一良かったこと。オフィシャルの忘年会兼クリスマス会がなくなったこと。でも、最近復活させようとする勢力を感じる………
備忘録として、そして、クリスマス会の幹事に就任される若者へ
むかしむかしコロナ禍前のおはなしです。それは、役員を招いたクリスマスパーティのことでした。
— たまちゃん2@銀行 (@tamachanbank2) December 7, 2024
幹事銀行員に課される緻密な準備
投稿によれば、クリスマスパーティの準備は3か月前から始まり、幹事には企画力と調整力に優れた社員が指名されます。彼らは役員の趣味嗜好を徹底的にリサーチし、余興や進行内容を役員の好みに合わせなければなりません。
例えば、クイズの内容ひとつ取っても、役員が関与した事業や赴任地の特産品といった「絶妙なライン」を突き詰める必要があり、失敗すれば幹事の評価に直結します。投稿では「役員秘書から略歴を聞き出すところから始まる」といった緻密な準備過程が赤裸々に語られています。
接待の一環となる余興と景品
余興や景品選びも慎重さが求められます。役員の孫が喜ぶ高価なビンゴ景品や、役員の趣味を考慮したダンスやクイズの内容が盛り込まれ、投稿では「適切なバランスを取るのが最も難しい」と指摘されています。
「役員への宿題」として残る余韻
パーティが終わった後も幹事の仕事は続きます。役員へのお礼回りや会費徴収に加え、パーティ中に出された「10年後の銀行の在り方を考える」といった宿題を取りまとめる業務も加わります。「役員がご機嫌になるたびに幹事の負担が増える」という嘆きは、銀行員たちの間で共感を呼びました。
復活への懸念
こうした背景を踏まえると、コロナ禍で一旦途絶えたクリスマス会が復活することへの不安は大きいものです。「たまちゃん2@銀行@tamachanbank2」さんも、こうした行事が本当に必要なのか疑問を呈しています。
幹事を任される銀行員たちは、接待に費やされる膨大な時間と労力、さらには高額な会費負担に直面します。銀行業界全体として、こうした行事の在り方を再考する必要があるのではないでしょうか。
かつて「銀行の伝統」として続けられていた役員接待クリスマス会。しかし、コロナ禍を経た現在、それが現代の働き方や社員の幸福に適しているのかは、銀行員たち自身の声を聞くことから見直されるべきでしょう。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・このディテールは凄い。Netflixでドラマ化してください💫
・これは「本当にあった怖い話」枠だってえ…(震):::
・わしも構内会会長になってコロナ禍が始まり新年会企画してはコロナ患者発生で中止になり、わしが会長のうちは2度と新年会はやらんと宣言して5年。おかげで職場の誰もが必要以外は一切喋らなくなりとても静かな職場になった。
・先輩達に聞いたらコロナ禍前は毎年飲み会あったがそれがコロナで無くなって、ラッキー🤗と…今後もこれからもずっと無いものだと思いましたが、去年から飲み会復活してほんとに最悪です
・ここまでひどくはないけど、めちゃくちゃ共感できて泣きそうです。
・こんな事毎年やってるんですね。これは精神的に来ますね。
・恐ろしいなw
\\SNSで記事をシェア//
Xでシェアニュースを
Follow sharenewsjapan1