「多様性」の意味を巡る議論が話題に アベプラでの発言がSNSで波紋
ABEMAの討論番組『アベプラ』での議論がSNSで注目を集めています。タレントの大賀あずさ氏と岸谷蘭丸氏が「多様性」についてそれぞれの視点を述べた発言が話題となり、日本社会における多様性の定義や捉え方に改めて議論が巻き起こっています。
大賀氏:「日本は圧倒的に多様性が無い」
大賀あずさ氏は番組内で、「96%が日本人なので、欧米の移民国家と比べると圧倒的に多様性は無い」と日本の現状を指摘しました。移民の国として知られるアメリカや欧州諸国では、様々な人種や民族が共存しており、これを基準に考えると日本は「単一民族国家」に近いと述べています。
この発言は、主に国際的な文脈での「多様性」を捉えたものであり、日本社会が移民政策や文化的多様性の面で欧米と大きく異なる点を浮き彫りにするものでした。
岸谷氏:「日本の多様性は文化の寛容さ」
一方、岸谷蘭丸氏は大賀氏の意見に異を唱え、「肌の色が違う人が多ければ多様性なのか?」と反論しました。さらに、「米国では、髪が長くてメイクをしているとゲイだと押し付けられる」と例を挙げ、多様性を掲げる国々であっても個人への価値観の押し付けや偏見が存在することを指摘。「日本は何も言わず受け入れる寛容さがある。これは多様性があることを示している」と述べ、日本社会の「静かな多様性」を強調しました。
この発言は、見た目や明確な指標で判断される多様性だけでなく、文化や価値観の受容力を重視したものであり、日本特有の「目立たない多様性」を再評価する視点を提供しました。
SNS上の反響
この討論内容について、SNSでは賛否両論の意見が飛び交っています。
支持する意見としては、
「確かに欧米の多様性が全て正しいとは限らない」
「日本の寛容さはもっと評価されるべき」
といった声が見られました。
一方で批判的な意見としては、
「日本は無関心なだけで、多様性を受け入れているわけではない」
「本当の多様性は肌の色や文化だけでなく、性別や生き方の違いも認めること」
などの指摘が寄せられました。
多様性をどう捉えるか
多様性の議論では、単に外見や国籍の違いを超えて、個々の価値観や生き方を尊重することが重要です。大賀氏が指摘する「見える多様性」も、岸谷氏が強調する「受容力としての多様性」も、どちらも一面的ではありますが重要な視点といえます。
特に日本社会では、外見や文化的な違いを超えた「静かな共存」が成立している一方、個々の違いを積極的に理解し合う機会が少ない現実もあります。この議論は、日本社会が今後どのように多様性を捉え、推進するかを考えるきっかけになるでしょう。
多様性に対する考え方は、人々の生活や価値観、そして社会の在り方を深く反映するテーマです。この議論が広がることで、日本の強みを生かした「多様性の形」を模索し、多様な人々がより共存しやすい社会の構築につながることが期待されます。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・日本って地域で特産品や伝統文化・料理が全然違ってものすごい文化的多様性がある国なんだが。
・欧米と日本は違う。それこそが多様性。多様性の統一は辞めてほしいです。
・多様性を多様性と語る時点で それは もう多様性でない
・海外にいく女性で日本遅れてる、多様性がないっていう人ほど日本だと自分の迷惑な行動気づいてないこと多いし、ただ受け入れてくれる友達がいないから海外に縋ってるようにしか見えないんですよね
・金髪の言う通りだね。
・結局多様性がーなんて言ってる人ってこの程度の認識なんでしょう。典型的なそれは貴方の感想でしょレベル
・岸谷蘭丸って人、ぱっと見と違ってすごく理知的で知識が豊富 素晴らしい
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