長嶋一茂さんの股関節手術をモーニングショーが1時間特集 → 視聴者『尺取りすぎ』『テレビは終わった』

長嶋一茂さんの股関節手術をモーニングショーが1時間特集　視聴者の賛否両論を呼ぶ内容に

タレントの長嶋一茂さんが受けた人工股関節置換手術が、12月6日朝の『羽鳥慎一モーニングショー』（テレビ朝日系）で大々的に特集されました。執刀医がスタジオに登場し、手術映像を交えた1時間にわたる特集は注目を集めましたが、一部の視聴者からは「尺を取りすぎ」といった批判の声が上がっています。

■異例の1時間特集、その背景

長嶋さんが抱えていたのは、日本人男性のわずか2％が患う「寛骨臼形成不全」という疾患。股関節のくぼみが小さいため、大腿骨を支える面積が狭く、体重の負荷が集中することで激しい痛みを伴う病気です。長嶋さんは今年に入ってから24時間痛みを感じ、足を引きずる生活を送っていたといいます。

手術では通常40分で終わるところ、長嶋さんの骨が異常に硬かったため1時間6分に延長。手術中には電動ノコギリの刃が欠けるハプニングもありました。この映像を番組で公開するという大胆な試みは、長嶋さん自身の決断によるもので、「同じような痛みで苦しむ人たちへの啓発になれば」との思いがあったとされています。

■視聴者の反応、賛否両論

この特集に対しては、視聴者から大きな反響が寄せられました。肯定的な意見としては、「母が同じ病気で共感した」「股関節痛の問題に注目してくれてありがたい」といった声が挙がり、中高年層の間では関心を持つ人も多かったようです。

一方で、毎朝のモーニングショーを政治や社会問題の情報源として視聴している層からは、「国政や国際情勢を報じるべきではないか」「長嶋一茂さん個人の手術に1時間割くのは過剰」といった批判的な声も相次ぎました。特に、石破茂内閣の情勢や国際ニュースを期待していた視聴者にとっては、「長嶋一茂ショー」と揶揄する声もあったほどです。

■制作側の意図と課題

今回の特集についてテレビ関係者は、「中高年層の視聴者が多く、膝や腰の痛みに関心を持つ人が多いことから特集を組んだ」と背景を語ります。特に股関節の痛みは日常生活に直結するため、視聴者の健康への意識を高める公益性を狙ったといいます。

しかし、「先週末に別番組で同じテーマを扱っていたこと」「1時間という長尺の割り振り」が、今回の批判を招いた一因とされています。

■独自の視点：公益性と番組構成のバランス

長嶋一茂さんの手術映像公開は、健康問題に対する啓発として意義深いものです。中高年層が多い視聴者層に向けて、病気への理解を深める目的は十分に評価されるべきでしょう。特に、自身の手術映像を公開するという決断は、多くの人に勇気を与えたと言えます。

一方で、情報番組としての使命を考えると、国民全体が関心を持つべき政治や国際情勢を軽視した構成は、視聴者の期待を裏切る結果となりかねません。特定のテーマに長時間を割く場合は、ほかのニュースとのバランスを保つ工夫が求められます。

また、健康情報や個人の体験を共有する際には、同様の悩みを抱える人々に向けた情報提供だけでなく、広く社会全体が関心を持つ内容へとつなげる視点が必要です。今回の特集が「長嶋一茂さん個人の話」に終始した印象が強かったため、批判を招いたとも考えられます。

■今後の番組制作への示唆

今回の特集を受けて、番組制作側は「公益性」と「視聴者の期待」のバランスを改めて見直す必要があるでしょう。健康問題を扱う際も、視聴者全体が納得できるような視点やテーマ設定を工夫することが求められます。

長嶋一茂さんの手術映像が一部視聴者の共感を得た一方で、情報番組としての本来の役割を期待する声との間でズレが生じた今回のケースは、今後のテレビ報道のあり方を考える上で一つの教訓となりそうです。

（文＝Share News Japan編集部）

fa-wikipedia-w長嶋一茂

長嶋 一茂は、日本のタレント、スポーツキャスター、野球評論家、俳優、空手家、元プロ野球選手、元読売ジャイアンツ野球振興アドバイザー。カトリック教徒で、洗礼名は「パウロ」。
生まれ： 1966年1月26日 (年齢 58歳)
出典：Wikipedia

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