韓国・尹大統領 『非常戒厳解除』を表明
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は12月3日夜、すべての政治活動を禁じる「非常戒厳」を宣布しましたが、翌4日早朝、国会の要求を受け入れ戒厳を解除することを発表しました。
非常戒厳の発動と解除は国内外に波紋を広げており、韓国国内では依然として混乱が続いています。
非常戒厳の発動
尹大統領は3日午後10時半ごろ緊急談話を行い、「国政はまひ状態にある。憲政の秩序を守るため非常戒厳を宣布する」と発表しました。この背景には、来年度の予算案に合意しない野党側の対応などがあったとされています。
戒厳司令部は以下の措置を布告しました。
・国会や地方議会での政治活動の禁止
・メディアの統制
・軍の態勢強化
特に戒厳司令部の部隊が国会に突入するという事態に発展し、国内は緊張が高まりました。
国会が戒厳解除を要求
非常戒厳の宣布を受け、韓国国会は4日未明に緊急本会議を開き、戒厳解除を求める決議案を全会一致で可決しました。
出席した議員190人全員が賛成し、国会議長は「戒厳の宣布は無効」と宣言しました。
非常戒厳の解除と混乱の余波
これを受け、尹大統領は4日午前4時半ごろ再び談話を発表し、軍を撤収させた上で「国会の要求を受け入れ、閣議を通じて戒厳を解除する」と述べました。
閣議は午前5時ごろに開催され、非常戒厳の解除が正式に決定しました。
尹大統領の突然の発表と迅速な撤回は、韓国国内で大きな混乱を招いています。
市民やメディアからは、戒厳発動の正当性や政府の意思決定プロセスに疑問が寄せられています。
歴史的意義と懸念
韓国で非常戒厳が発動されたのは、1987年の民主化宣言以降初めてのことです。
戒厳発動が短期間で解除されたものの、憲政上の危機が招いた不安は国民の間に深く残りました。
国際社会もこの事態に注目しており、アメリカ政府は事態を注視しつつ韓国政府との連絡を継続していると表明しています。
今後の展望
戒厳解除後も、尹大統領の判断を巡る議論が続くと予想されます。
野党や市民団体からは、戒厳発動の理由や目的についての説明を求める声が強まっています。
韓国の国内情勢が沈静化するかどうか、今後の政府の対応が鍵となるでしょう。
(文=Share News Japan編集部)
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fa-wikipedia-w大韓民国
韓国は朝鮮半島の南半分に位置する東アジアの国で、非常に厳しい軍事境界線が北朝鮮との間にあります。韓国はまた、桜の木や数百年前に建てられた仏教寺院が点在する緑に覆われた丘陵地帯や、海辺の漁村、亜熱帯の島、首都ソウルのようなハイテク都市でも知られています
出典:Wikipedia
ネット上のコメント
・韓国で戒厳令が出されたことも知らなかった…
・何を今更
・結局茶番かいな。いち民間マスコミの報道で国家間の外交の決定をしたり、ほんま稚拙過ぎやろ
・普段はK-POPや韓国のフードなんかをやたらと報道しているメディアがダンマリなのは何故?トップで扱うくらいの事だと思うのだが
・大統領はもうアウトですね。弾劾されるのでは。
・あっけない幕切れ?大統領の命は大丈夫なのか?
・ひとりクーデター失敗。。早く落ち着いてほしいものです。
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