靖国神社の石柱に落書き、中国籍の被告初公判 原発処理水に抗議の意図を明かす

靖国神社の石柱に落書き、中国籍の被告初公判 原発処理水に抗議の意図を明かす

東京・靖国神社の石柱に落書きをしたとして、礼拝所不敬罪と器物損壊罪に問われた中国籍の姜卓君被告（29）の初公判が29日、東京地裁で開かれました。

起訴内容を認める

姜被告は起訴内容を認め、落書きは東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に抗議する意図で行ったと明かしました。具体的には、靖国神社の「社号標」に赤いスプレーで「Toilet（トイレ）」と落書きしたとされています。

検察側の主張

検察側は冒頭陳述で、事件を計画したのは過激な動画を投稿するインフルエンサーの董光明容疑者（器物損壊と礼拝所不敬罪の疑いで逮捕状）が関与していたと述べました。

董容疑者は、ファンであった姜被告に靖国神社を案内させ、スプレーを準備させるなどしたとされています。

被告の供述

被告は被告人質問で、「歴史に興味はなく、靖国神社に対して恨みはない」と証言し、落書きの動機として福島原発の処理水放出に懸念を持っていたことを挙げました。

被告は「処理水で海が汚れるので、海を守りたかった」と述べ、落書きはその抗議の意を示すためだったと説明しました。

事件の詳細

起訴状などによると、被告は2023年5月31日午後10時ごろ、董容疑者と共謀し、靖国神社の石柱に赤いスプレーで「Toilet」と書き、神社の礼拝所に対する不敬な行為を行ったとされています。

国際的な影響と背景

福島原発の処理水放出に対する懸念が、今回の犯行の背景にあり、国際原子力機関（IAEA）はその安全性を確認していますが、被告は「海を汚さないようにしたかった」という意図で行動したとしています。

この事件は、原発処理水問題や、特定の社会問題に対する抗議活動の一環として注目されており、今後の裁判でさらに詳細な事情が明らかにされると見られます。

（Share News Japan編集部）

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fa-wikipedia-w靖国神社

靖国神社（やすくにじんじゃ、旧字体: 靖國神社）は、東京都千代田区九段北にある神社。慶応4年（1868年）以降、戊辰戦争・明治維新期の戦没者を慰霊、顕彰する動きが活発になり、そのための施設である招魂社創立の動きが各地で起きた。それらを背景に明治天皇の勅令によって明治2年（1869年）に建てられた招魂社に起源を発し、国家のために殉難した人の霊（英霊）246万6千余柱を祀る。全国にある護国神社と深い関わりがある。
出典：Wikipedia

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