Xやメタ、オーストラリアの『SNS禁止法』に反発

Xやメタ オーストラリアの『SNS禁止法』に反発

オーストラリアで、16歳未満の交流サイト（SNS）利用を禁止する法案が28日に可決され、政府によるSNS使用制限の動きが強まる中、IT大手各社や業界団体は「言論の自由の侵害」などとして反発しています。

この法案は、若年層のSNS利用を減らすことを目的としており、規制の拡大に対する危機感が業界内で広がっています。

メタとイーロン・マスクの反応

法案可決に対し、インスタグラムやフェイスブックを運営する米IT大手メタは、オーストラリアの法律を尊重するとしつつも、業界が利用者の年齢に応じた対策を講じているにもかかわらず、若者の意見を適切に考慮せずに法案を急いで通過させたことに懸念を示しました。

また、X（旧ツイッター）を所有するイーロン・マスク氏も、SNS禁止法案が豪州首相アルバニージー氏の投稿に反応し、「すべての豪国民のインターネット接続を統制することになりかねない」と批判しました。

米国でも広がる規制の動き

アメリカでも、オーストラリアと同様に、子供のSNS使用を制限する法律を設ける動きが州レベルで広がっています。

これに対して、米IT業界団体「ネットチョイス」は、SNS規制法に対し「言論の自由を侵害しており違憲」だとして訴訟を起こしており、法施行が差し止められるケースも出ています。

ビジネスモデルへの影響

規制が効果を上げると、SNSプラットフォームは「広告主が重視するティーンエージャー層」という重要なユーザーグループを失うことになるとの指摘もあります。

米ブルームバーグ通信は、これがSNSのビジネスモデルに大きな影響を与える可能性があると警鐘を鳴らしました。

---

SNSの規制強化が進む中、IT企業と政府の対立が深刻化しています。

今後、SNSプラットフォームのビジネスモデルや広告収益に与える影響、そして利用者の自由と規制のバランスが重要な議題となり、規制の行方が注目されます。

（Share News Japan編集部）

fa-wikipedia-wソーシャル・ネットワーキング・サービス

ソーシャル・ネットワーキング・サービスとは、Web上で社会的ネットワークを構築可能にするサービスである。英語圏では "SNS" という頭字語は日常の会話で用いられておらず、social mediaや単にsocialなどと呼ぶ。
出典：Wikipedia

ネット上のコメント