
ガン闘病中の坂本龍一さん、外苑再開発見直し要望書を東京都に送付「何もしなかったら禍根を残す」
・音楽家の坂本龍一さんが、明治神宮外苑地区の再開発の見直しを求める手紙を東京都の小池百合子知事らに送った。がん闘病中の坂本さんは書面での取材に応じ、反対運動に全面的に参加する体力は残っていないとしながら「あの美しい場所を守るために何もしなかったのでは禍根を残すと思った。後悔しないように手紙を出すことにした」と意図を明らかにした。
・本紙の書面インタビューにも応じ、反対理由について外苑の自然環境が破壊されることを懸念。「樹々は差別なく万人に恩恵をもたらすが、開発は一部の既得権者と富裕層だけに恩恵をもたらす」と大量の樹木を伐採して高層ビルなどを建てることに問題提起した。
◆坂本龍一さんが小池都知事へ宛てた手紙(要旨)
突然のお手紙、失礼します。神宮外苑の再開発について私の考えをお伝えしたく筆を取りました。率直に言って、目の前の経済的利益のために先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な樹々を犠牲にすべきではありません。私が住むニューヨークでは、2007年、当時の市長が市内に100万本の木を植えるというプロジェクトをスタートさせました。追随するようにボストンやLAなどでも植林キャンペーンが進んでいます。
いま世界はSDGsを推進していますが、外苑の開発はとても持続可能なものとは言えません。持続可能であらんとするなら、これらの樹々を私たちが未来の子供たちへと手渡せるよう、現在進められている再開発計画を中断し、見直すべきです。
東京を「都市と自然の聖地」と位置づけ、そのゴールに向け政治主導することこそ、世界の称賛を得るのではないでしょうか。
あなたのリーダーシップに期待します。
fa-calendar2023年3月16日 19時31分
fa-chainhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/238437
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fa-wikipedia-w坂本龍一
坂本龍一 は、日本の作曲家、編曲家、ピアニスト、俳優、音楽プロデューサー。東京都出身。 世界的に活動している日本人ミュージシャン。その音楽性は幅広く、クラシック音楽が根幹にあるものの、民俗音楽、ポピュラー音楽にも造詣が深い。愛称は「教授」。近年は環境や憲法に関する運動にも積極的に参加している。
生年月日: 1952年1月17日
出典:Wikipedia
ネット上のコメント
・反原発は坂本の龍ちゃんに恩恵があるの?
・コレは同意
・そりゃメガソーラーにも言える事。
・巨大になり過ぎた灰色のコンクリートだらけの東京。これ以上の肥大は不要です。森は100年、切るのは1日。都民の皆さん声をあげましょう。
・このことは嬉しいけどね……ちなみに舛添は何も言わない。
・自然の力を忘れてすぐ切り捨てる姿勢には俺も疑問に思う
・この件に関しては同意